材料の紹介

ノンアスベスト・ジョイントシート

繊維材料・充填剤・ゴムとゴム配合薬品を混合し、加熱ロールで加圧圧延して作ったシート状の素材です。

アスベスト(石綿)は、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの面で非常に優れていた上に安価であったため、 「奇跡の鉱物」として重宝され、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、またガスケット、パッキンにも広く使用されいました。 しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると、肺癌や中皮腫の誘因となることが指摘されるなど、 健康に害を与えることが明らかになり、2006年9月、全面的に使用が禁止されました。

それにともない、各メーカーはノンアスベスト(石綿を含んでいない)・ジョイントシートを開発し販売するようになったのです。ですから現在使用されているジョイントシートは一切アスベストを含んでいませんので、安心してご使用下さい。

ジョイントシートを取扱う主な国内のメーカーは、

 日本バルカー株式会社(V/#6500 V/#6501 V/#6502など)
 ニチアス株式会社(T/#1995 T/#1991NFなど)
 日本ラインツ株式会社(N/#1970 N/#1975など)

などがあります。各社、製品によって耐熱温度の範囲などが違います。 お客様のニーズをお聞きして材料選びのご相談に応じます。 上記以外の製品での作成ももちろん対応可能です。

バルカー V/#6500 バルカー V/#6502 ニチアス T/#1995  ニチアス T/#1991NF

ゴム

ゴムといっても種類は非常に多岐に亘ります。大きく分けると天然ゴムと合成ゴムに大別されます。 天然ゴムはゴムの木の樹液から作られるもので、合成ゴムは原油などから作られるものです。 さらに合成ゴムには、SBR、NBR、CR、EPDM、シリコーンゴム、フッ素ゴム等、たくさんの種類があります。 耐熱性、耐候性、耐寒性、耐油性など、そのゴムに配合されている物質(企業秘密も多いとか)によって、得意とする分野が違います。 またそれぞれのゴムに硬度(硬さ)がいろいろありますので、その種類は本当に多岐に亘るのです。

代表的なものと、その特徴をご紹介します。

NR(天然ゴム)
本来ゴムの持つ弾力性があり・機械的強度・伸縮性が良い材料です。 耐熱性・耐油性・耐候性・耐オゾン性には劣りますので、シールパッキンなどにはあまり利用されません。

CR(クロロプレンゴム)
一般的に「ネオプレンゴム」と呼ばれることが多いですが、 これはデュポン社の登録商標です。NRの弱点をカバーするゴムとして開発され、 幅広い用途に長年使われています。 機械的強度・耐候性・耐薬品性・耐熱性・耐寒性・耐油性・難燃性に優れており、 非常にバランスのとれたゴムといえます。 一方低温下での使用には不向きです。また、耐水性・電気絶縁性には劣ります。

NBR(ニトリルブタジエンゴム)
CRと並んで合成ゴムの代表格ですが、 NBRは耐油性(ガソリン、軽油、アルコール)・耐摩耗性・耐老化性が特に優れた材料です。自動車部品関連(オイルシール・オイルホースなど)に多く利用されています。 一方、耐候性・耐寒性・耐薬品性・電気特性・極性溶媒には劣ります。

SI(シリコーンゴム)
非常に耐熱性に優れた特性があり、150℃の熱を加えても特性に変化はありません。 また、耐寒性にも優れ-60℃〜-70℃においても弾力性を保持します。また耐候性が優れており、 屋外で紫外線や風雨にさらされても、ほとんど特性に変化はありません。 一方、引張り強さ・引裂き強さ・耐磨耗性など力学的性質・ガス透過性・熱膨張性は劣ります。

ゴムを製造している国内のメーカーは、ゆうに100社を超え、とても紹介し切れませんが、弊社で主に使用しているゴムは以下のメーカーのものです。

 タイガースポリマー株式会社
 株式会社 十川ゴム
 サンポリマー株式会社
 信越ポリマー株式会社

などですが、ご指定のメーカー、ゴムの種類をご用命いただければ、ほとんどは取扱い可能です。


テフロン

実は『テフロン』というのは、アメリカのデュポン社が開発したフッ素樹脂の商品名(登録商標)です。 ですから材質としては、フッ素樹脂というのが正しいのですが、今ではフッ素樹脂を総称して『テフロン』と呼ばれることが多いようです。

耐熱性、耐薬品性、低摩擦性、非粘着性、耐候性、高周波特性などの優れた特性を持っています。 原子力工場からフライパンの表面処理加工まで、化学機械材料、電気絶縁材料機械部品などに広く使用され万能樹脂としての特性を発揮しています。


フェルト

フェルトは羊毛を主体としてシート状にしたものです。織フェルトと圧縮フェルトがあります。 フェルトの持つ通気性、ろ過性、弾力性、吸収性、透水性などの特性を生かして、 その利用は産業・土木分野を中心に、空気や水の浄化、環境保護の分野などに広がっています。

フェルトは呼吸していますので、特にプレスフェルトは天候や保管場所の環境によって膨らみ(プレスが戻る)ます。 長期間保管すると、5mmが6〜7mmになることもあります。 厚みを選ぶ時は注意が必要です。比較的厚み変化の少ない織フェルトもありますが、プレスフェルトと比較すると単価は高くなります。

弊社では、ニッケ(日本毛織株式会社)株式会社フジコー社製のプレスフェルトを使用することが多いです。


オイルシート

弊社で使用するのは、株式会社スリーボンド社製のスリーシート、セキネシール工業株式会社製のオールシートが基本です。 長くて強じんな繊維質材料に特殊な粘性体を独自の方法で含浸させてあります。

接合面にはさみ締付加圧すると、含浸された粘性体が表面ににじみ出し接合面の凹凸を充填し、 液状ガスケットと同様な効果により接合面からの漏れを防止します。油類に対して優れた耐性をもちます。 ただし、高圧ガス、高熱水、蒸気(200℃以上)には使用できません。


ファイバー

北越紀州製紙株式会社製のバルカナイズド・ファイバーを使用しています。 ファイバーは、木材パルプや綿を原料として作られた純粋な自然素材。 焼却が容易で、環境を壊さず無公害です。耐摩耗性、耐久性、絶縁性、耐油性、耐熱性など、 たくさんのすぐれた面を持っています。


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